論文 Presentation of thesis
J.S.S.C発行の"安全保障と危機管理"にて論文が掲載されました。
子供の教育と日本の子供の将来の危機
私は大学4年より教育関係の事業を行なっています。
当時の子供たちは40歳を過ぎています。その当時の子後もたちは今、家庭を持ち日本人として仕事に励んでいるでしょう。
資源の少ないと言われる日本は、グローバル化により日本人の頭脳の勝負と思われます。 ただ昨今、家庭に余裕がある子供達は塾や家庭教師等の学校外の教育を受講することが出来、その子供たちが学習しようと思えば親が望む又は子供が望む希望の中学、高校、大学へと進学が可能となりやすいでしょう。
では家庭に余裕がない子供たちはどうでしょうか?中学受験、高校受験、大学受験等で、余裕のある家庭の子供たちは学校外でバックにプロの塾の先生や家庭教師がついています。
その子供たちと学校以外にバックがついてない子供たちとでは受験競争は差が歴然です。
少子高齢化する中、貧困家庭は70%以上と言われる中、20数%の子供たちはその家庭でそれなりの教育を受けることが出来ますが、それ以外の70数%の子供たちの教育こそが私たち大人の必要な課題だと思います。
私は福岡で母子家庭、父子家庭、生活困難な中学生・高校生を主に講師付き完全無料学習室「学術の森」を運営しています。
その子供たちの中には私立高校に行けない、大学受験浪人できない子供たちが多く、真剣に毎日学習に励んでいます。
塾に通っている子供たちは、その塾の自習室で、受講以外でも学習できるスペースがある塾が多いです。でも、学校外教育を受け難い子供たちは何処で学習したらよいのでしょうか?現在、学校は防犯上の都合で早く校舎を施錠され、学校に残って自習できない、図書館で勉強することも難しい状態です。
カフェ等で学習するには、費用も掛かり静かな環境とはいい難いです。では自宅ですればよいと思われるかもしれませんが、私も学生の時に自宅では、つい音楽を聴いたりTV視たり、ベットで横になったりと中々学習に取り掛かるまで時間がかかったりしていました。皆さんもそうだった方が多かったのではないですか。当時も今も子供たちの根本は同じでしょう。
私が運営している無料学習室「学術の森」は、家から20㎞以上かけてでも子供達は勉強しに通っています。子供たちは皆この場所は集中して勉強し易いから、家ではやり難いから、だから行きますとのことです。
昨今、ニュース等でも保育所の増設や規制緩和等、幼児に対しての政策による改善はされつつありますが、もっと小学生、中学生、高校生の対策が急務であり必要と思われます。
今の教育政策では子供たちが社会人になった時の学力の2極化がさらに進んでいくのではないでしょうか?
最近までは、日本の社会をエリートと言われる一部の学力優秀の方々が動かせばよかったかもしれませんが、今後の更なるグローバル化により日本人の多くの頭脳の向上を必要とされます。だからこそ少子高齢化の道に進む日本の今、貧困家庭と言われる70数%の子供たちの知識と実践の学習を私たち大人が協力しなければいけないと思います。
更に現在日本では、青少年による犯罪が次から次へと発生し、学校では不登校や学級崩壊が蔓延しています。また、日本の学生の学力が海外と比較してこの数年目立って低下している等、子供たちの教育が危機的状態に陥っているように見えます。
これらの問題について、子供たちの成長環境や日本の教育者たちの姿勢の変化、社会・経済環境の変化等から考慮して、その原因と対策の更なる探求を必要としています。
言いかえれば、近年より日本の子供達の教育が危機的状態に陥っていると思われます。
何故、私が現状の子供たちの教育とその子供たちが社会人になり敷いては日本の危機管理を危惧しなければならないかと言いますと長年子供達の教育現場に接して、十数万人の子供達を直接見てきたからです。
私自身、母親は幼少期に他界し義母と父親に育てられました、私立中学受験をしたいから塾に通わせて欲しいと父親に懇願しましたが、お金がないと言われ、独学で勉強し合格しましたが、私立の中学はお金が掛かるから駄目だと言われ普通の中学校へ、高校は公立の進学校で東京の私立大学を目指していましたが、父親は私の行きたい大学に受験すらさせてもらえませんでした。
地元国立大学のみと・・・ただ私は私立の勉強をしていましたので5教科7科目の勉強は授業のみで自信がなく1年浪人させて頂ければ親の望む国立大学に行くとお願いしたけど浪人も駄目、働けと・・・ 当時、私は大学に行きたく受験料を貯めた貯金から出して親に土下座して地元では上位の私立大学を受験しました。
元々東京の大学を狙っていましたので合格出来ましたが、いざ入学金の支払い時に父親は勝手に受験したのだから知らないと・・・どうしても大学に行きたいとの想いで色々探したら新聞奨学生を見つけることが出来、大学へ。1年間、新聞奨学生で2年生からは家庭教師や別のバイトとの併用で学費を稼いで大学を卒業しました。
学生時代に家庭教師をしていましたが、預かったお子様が中学生なのに方程式がわからない、分数の掛け算、割り算がわからない等々、当時の私はそのような子供がいること自体理解できず、「塾にも通ったら」と言うとその子は「塾では嫌がられる」と。なら私が面倒みようと、そのきっかけで大学4年時で家庭教師の紹介を起業し現在に至っています。
会社を運営する中で、平成2年、長崎島原普賢岳の大爆発で被災された子供たちに当時の夏休みに福岡から約160人程の家庭教師を島原へ教育ボランティアとして無料で現地の子供たちに勉強を教えにいきました。
当時島原は80%の経済ダウンと言われ、高校受験は費用が安い公立高校でないと行けない子供たちや大学受験を諦める子が多かったことを記憶しています。子供体が避難している船の中の会議室、お寺、体育館、公民館等で指導しました。
その年の冬休みは、電機メーカーからFAXを寄付して頂き、現地にFAXを6台設置し、無料FAX家庭教師、翌年の夏休みは、普賢岳の更なる噴火が危険とのことで、雲仙の旅館に島原の子供たちを呼んで無料合宿勉強しました。
その他、フィリピンの子供達には、ノート・鉛筆を200㎏現地に持参し直接その子供たちに手渡し、カンボジアにもノート鉛筆を200㎏。宮崎新燃岳爆破の時はネットで学習できるインターネット学習システム「e点ネット塾」を宮崎県の子供たちに無料提供、東日本大震災時はブログで学習用品を全国から集め350㎏をインフラがある程度整った夏休みに、宮城県の仮設住宅の子供たちに直接手渡ししてきました。現在は、地元福岡で無料学習室「学術の森」を開講し1200人の子供たちに学習支援を実施しています。
「学術の森」は、朝10時より夜9時まで日曜祝日以外は毎日開校しています。午前中から夕方までは、いじめ等で学校に行けない不登校生を預かっています。福岡市の中心地に100㎡の場所を確保し、講師を常駐しコピーも、問題集、参考書の貸出、ネット講義も全て無料です。費用の面でも私だけでは出来ません。なら何故運営できるのでしょうか、地元中小企業に協賛金をお願いし、有志企業を集めています。
この取り組みが全国に広がればどれだけ多くの子供たちが救われるでしょうか。
更に、民と官が協力すれば更に素晴らしいことでしょう。
2016年日本の14歳以下の人口は1600万人ですが昨年よりも15万人減で、ひとり親家庭は146万世帯と言われています。将来を担う子供たちの夢と希望を私たち大人が協力し合えば必ず豊かな日本国となっていくと思います。
将来、世界に羽ばたける子供達を、学習したくても家庭経済が厳しい子供達も、勉強したくても出来にくい子供達も、少子化が進んでいる今だからこそしっかりと教育できる環境を作ることが急務ではないでしょうか。
株式会社日本学術講師会
株式会社ガクジュツ
代表取締役 中村信二
業務内容
家庭教師派遣
FAX家庭教師
インターネット自宅学習システム「e点ネット塾」
家庭ネット
出版
高校入試虎の巻、センター虎の巻、リスニング虎の巻、スペシャル虎の巻
社会貢献活動
無料学習室「学術の森」http://gakumori.jp/wp/