公立中高一貫校と私立中高一貫校の学習にかかる費用比較
私立の中学校から高校に進学する場合の学習費用と、公立中学校から公立高校に進学する場合の学習費用比較は公立校は私立のおよそ3分の1。この差は決して小さいとは言えません。
公立中高一貫校の授業料は、公立高校無償化も手伝って、現在は無料になります。
中高一貫校のメリットを兼ね備えながらも、授業料は通常の公立中学から公立高校へ進学する場合の授業料とほぼ同じであることが、公立中高一貫校の大きなメリットと言えます。
また、私立中高一貫校を受験する際は小学4年生からの準備をすることがベストです。これに対して公立中高一貫校の場合、受検する生徒のおよそ75%は6年生から対策学習を始めます。
小学校の間かかる対策期間に比例して上がる学習費用も考えると私立と公立の中高一貫校では費用に大きな差があります。
【私立】
伝統校が存在し、積み重ねられた授業のノウハウの蓄積がある。
大学(特に難関大学)入試を前提とした授業が行われ、1年~5年で高校までの履修内容を修了させ、残りの1年は大学入試対策に集中する、というシステムが確立されています。
【公立】
ゆとりのある独自のカリキュラムでの学習ができる。
大学進学の実績を残すことにも力点を置いたカリキュラムで「1期生の国公立大学合格者数70%」を目標として掲げる広島県立広島中学校(2004年開校)、「国公立大学進学率向上と、高い現役進学率の達成」を目指す東京都立白鴎高校附属中学校(2005年開校)などもあります。
【私立】
各地から生徒が集まってくるという性格上、地域とのかかわりは薄くなります。
【公立】
公立の場合、地域に密着した活動や、地域からの援助・協力が得られやすいというメリットがあります。
例えば、地元の福祉施設を訪れてボランティアをしたり、企業や研究機関などから講師を招いたりなどのカリキュラムが組まれています。